閖上日記

しおり

2015年10月19日 21:39


宮城県名取市にある閖上地区。

『閖上桜(ユリアゲザクラ)』が生まれるきっかけとなった場所に、1年ぶりに行ってまいりました。



少し変わった町並みと、変わらない笑顔。

「今年も来てくれてありがとねぇ」
とたくさん声をかけていただきました。






1年に1回やってくる『閖上復興祈願祭』

この日は必ずといっていいほど晴れる!
と地元の方が仰る通り

こんなにも素晴らしい青空が出迎えてくれました。





日和山に立つ「閖上桜」は
私の身長をはるかに超え、大きく育っていましたよ。




この木が大木となり満開の花を咲かせるまで約15年。

その頃の閖上はどんな風に変わっているのでしょうか。




少しずつまちづくりが進む中で、
旧閖上小学校・中学校は解体されていくそうです。



(閖上小学校の校庭。初めて来た時ここには津波の被害を受けた車が無数に並べられていました。)



閖上地区で語り部の活動をする小野さんのご案内で
特別に閖上中学校の中に入らせていただきました。









時間はあの時から止まったまま。



忘れてはいけない想いを
あの日の私が歌に残したように、
歌い続けることが
今の私に出来る事なのだと思います。





風に揺れるススキの向こうで
オレンジに空を染めながら夕陽が沈んでいきました。



閖上は、良い町です。